AB+(アルファベット・モア)(2020)
文字・記号・符号・暗号のデザイン
松田行正 著
A5判変型 コデックス装 384ページ
LIXIL出版
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定価 本体3,200円+税 ⚫︎購入する
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Alphabet more
character/symbol/code/cryptography design
by Yukimasa Matsuda
Softcover 384pages
Language: Japanese
Product dimensions: H21×W12.8×D3.6cm
Price: 3,200yen+tax
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人間の文化をつくったのは「コミュニケーション」とその「記録」であるとすれば、『新約聖書』「ヨハネ福音書」の「はじめにロゴスがあった」風にいえば、「はじめに文字があった」といえます。いや、グラフィック・デザイナー的にいえば、文字・記号の「デザイン」、つまり「形」があってはじめてコミュニケーションと記録が成り立つ、「形」に気づいたときが文化のはじまりだとしたら、「はじめに形があった」ということができそうです。それは、単なるランダムな星の連なりに、なんらかの形をみつける「星座の認識」や、模写からはじまった絵文字(象形文字)のアレンジの仕方などであり、抽象表現主義の先取りともいえます。
本書はこの「はじめに形があった」を基本コンセプトとして、2003年に牛若丸より刊行された、「形に魅せられて集めた記号・暗号・符号・文字など121項の観念部品型録」『ZERRO』の素材を活用し、「謎」に満ちたさまざまな文字・記号にまつわる話を集めています。といっても、図版は前著とは比べられないほど増え、まったく別の本になりました。