線の冒険(2009)
デザインの事件簿
松田行正 著
A5判変型 上製 304ページ
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Adventures with lines
by Yukimasa Matsuda
Hardcover 304pages
Language: Japanese
Product dimensions: H20.6×W15.7×D2.8cm
Price: 2,800yen+tax
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線とは、幅が極端に狭い面ではなく、点が動くことによってできた運動の軌跡である、というカンディンスキー的視点から綴った線の文化誌、いやデザイン・エッセイです。
たとえば、子午線や光速という直線を測るために右往左往したメートル法、デュシャン《第ガラスのひび割れ》、魔方陣の軌跡、泡を食っているかのように日本を初空爆した爆撃機の軌跡、風船爆弾の軌跡、ノーチラス号の軌跡、マクロからミクロまで一直線に行き来するパワーズ・オブ・テン、垂直に落ちるギロチン、線としての漢字、立体的に見えるように工夫された文字、風水の龍の道、ジグザグな形をしたユダヤ博物館、恐怖の視線としてのペストと放射能、国境分割線、エッフェル塔と東京タワー、列車ダイヤなどなど。クレーの「線を散歩につれていく」にあやかっているので寄り道だらけです。
小口にはエッフェル塔と東京タワー。本文もページ単位で「。」で終わるように文章を調整しています。