戦争とデザイン(2022)
松田行正 著
四六判 並製 264ページ(内32ページがカラー)
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定価 本体2,500円+税 ⚫︎購入する
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War & Design
color symbol words
by Yukimasa Matsuda
Softcover 264pages
Language: Japanese
Product dimensions: H12.8×W18.8×D2.7cm
Price: 2,500yen+tax
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本書も、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、プーチン大統領にたいする怒りを含んだ緊急出版。企画の出発点となった「プーチンの戦争」でのロシア軍の「Z」マークなどの、独裁者、強権体制の「しるし」の問題、国旗など、人びとをよくも悪くも惑わし鼓舞する「色」の問題、そして、民衆を追い詰め、脅迫する「ことば」の数々などを中心に述べています。
記述の中心は、どうしてもヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東という独裁者4羽ガラスに集中しますが、ここに今回の侵略の悪行で、プーチン大統領も加わることになりました。
『独裁者のデザイン』では、独裁者は相当メンタルが強くないと政権を維持できない、と強調しましたが、残念ながらいまだに世界は、メンタルが強くへこたれない独裁者に溢れています。そうはいっても、かれらは意外と支持率を気にするので、かれらを退場させる方法は、民衆が独裁者のプロパガンダに抗して、真偽を見極める力を持って強くなるしかなさそうです。
造本は、戦争のない世界を求めて、「白」を基調としています。小口は今までのパターンでいくと、プーチンの顔などになりそうでしたが、今回は、ウクライナ語の「PEACE」(ロシア語も同じ)を少し傾けて入れています。傾けることで、まっすぐに入れるより、文字にノイズが多く加わります。平和の不安定さにつながるイメージだと思います。