宗教とデザイン(2023)
松田行正 著
四六判 並製 384ページ
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Faith & Design
worldbuilding/propaganda/prayer
by Yukimasa Matsuda
Softcover 384pages
Language: Japanese
Product dimensions: H12.8×W18.8×D4cm
Price: 3,500yen+tax
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宗教の魅力は、「不合理ゆえに吾信ず」に尽きる。「宗教」とはなにか。簡単に答えはでないが、神がいった(に違いない)、いう(に違いない)を「神への忖度」と捉え、それを3つの章で展開している。
「1 世界のデザイン」では、宗教がどのように世界観をつくって(デザインして)きたのか。方形宇宙、円形宇宙(同心円宇宙)や、螺旋宇宙、宇宙を樹木になぞらえた世界樹など。「2 布教のデザイン」では、布教するのにいかなる方法(デザイン)を用いてきたのか。「普遍性」を求めたキリスト教の話題が中心となる。「3 祈りのデザイン」では、文字どおり「祈る」姿(デザイン)の検証である。イスラム教の絶対性や仏教の安定性がここで語られる。そして、神への忖度(信仰心)が発明した視覚表現がテーマに説得力を与えてくれる。
この視覚表現を支えている発想には、「似ている」がある。「似ている」ことで、イメージは広がり、容易に閾もジャンルも超えられる。そういえば、神を人間の姿に見立てることも「似ている」のはじまりだったといえそうだ。