ジャンフェルト CHARACTERS(2017)
文字からサインへ
松田行正 文
四六判変型 56ページ
竹尾
非売品
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JEAN FELT CHARACTERS
Character to symbol
by Yukimasa Matsuda
Softcover 56pages
Language: Japanese
Product dimensions: H19×W10.5×D1.1cm
Not for sale
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紙の専門商社竹尾の「ジャンフェルト」という紙の紙見本帖です。テーマは、アルファベットが変形してできあがった数学記号、音楽記号などを集めました。
「世の中はさまざまな記号に溢れています。計算はもとより、グラフ化がはじまった19 世紀以来、図示など、記号は視覚的コミュニケーションの効率化、理解を助けてきました。数学記号や地図記号、約物記号などはその典型的な例で、一種の表意文字(character)ということもできます。
それらの記号の成り立ちには、それぞれ興味深いドラマがあります。たとえば、数学記号の「足す=+」は十字記号からではなく、ラテン語の「et(フランス語も同じ、英語のand)」が変形したのでした。
ところが、20 世紀になって、アルファベットの頭文字をそのまま記号として使う傾向が強くなりました。アルファベットは文字でもあり、記号なので使い勝手がよいのはたしかです。でも、デザイン的おもしろ味は少々減ります。郵便局が「P」では、工夫がなさすぎます。
そこで、本書では、アルファベットの形から出発しつつ、さまざまな変形を受けて、もとの形がアルファベットだったとは思えないほど変化した記号、元となったアルファベットの趣きをたたえながら新たな形を獲得した記号たちを集めて見ました。その成り立ちは、意外と新鮮だと思います。」(はじめにより)
そんなわけで、14色のジャンフェルトの各ページが開いてページの4倍のポスター状になる造本です。開いた内側には、アルファベットをベースとしていないほかの記号の成り立ちを入れました。これらのテキストや図版は、牛若丸から2008年に出版された『et』から抜粋、改訂・再編集しています。
表紙を開くと、本文で取りあげている数学記号の「+」と「−」がポップアップします。