アート&デザイン表現史
1800s-2000s(2022)
松田行正 著
A5判変型 並製 440ページ
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定価 本体4,500円+税 ⚫︎購入する
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History of ART & DESIGN Expression
by Yukimasa Matsuda
Softcover 440pages
Language: Japanese
Product dimensions: H21×W15×D3.2cm
Price: 4,500yen+tax
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絵画や彫刻からはじまった「アート」は、20世紀前半、マルセル・デュシャンが自からつくったものでない小便器にサインしただけの作品を発表して以来、なんでもありの、人間の営為すべてが対象といえるようなものに変わりました。そんなさまざまなルールの変更を求めたアートを支えたのが「モダン」概念でした。
一方デザインは、ルールを破壊したようなアート表現をもコミュニケーションのために活用する、というような柔軟性を発揮し、ここからアートとデザインの相関関係が生まれます。本書制作の動機のひとつがその相関関係を明らかにすることでした。
抽象表現がブレイクする20世紀を控えた19世紀、抽象表現へと橋渡しするような表現が次々とあらわれました。本書はその19世紀からモダンアートが開花する20世紀、そして新たな表現を求める21世紀はじめまでの、アートとデザインにおける表現の動向を、4ページ1項目計100テーマで展開しています。
1807年のアレクサンダー・フォン・フンボルトの「自然絵画」からはじめて、1807〜1897年は「科学的思考がめざめる」、1905〜1920年「形は変えられることに気づく」、1922〜1930年「新しいイメージが続出する」、1932〜1959年「第二次世界大戦を挟んで価値観が変わる」、1961〜1970年「アートとデザインが融合する」、1972年〜「人間の活動すべてがアートであり、デザインとなる」の6章で構成。登場する作品は600点以上、各テーマが年代順で並び、アートとデザインの表現がお互いに影響しあいながら発展していくさまがよくわかると思います。