にほん的(2020)
それは、ジミでハデであること
松田行正 著
四六判変型 並製 280ページ
河出書房新社 ◀︎在庫のお問い合わせは版元へお願いします
定価 本体2,800円+税 ⚫︎購入する
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Chic and fancy Japan
by Yukimasa Matsuda
Softcover 280pages
Language: Japanese
Product dimensions: H18.8×W12.5×D2.4cm
Price: 2,800yen+tax
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『和力』『和的』のヴァージョンアップ版の日本文化論です。全10章の概要は、
動:日本の絵画における運動している様子のあらわし方について
奥:物理的な奥を示していない「奥」ということばの意味について
触:紙の手触りと利休が発見した手触りについて
律:五七調における日本のテンポ感について
影:ヨーロッパの画家に感動を与えた浮世絵の平面絵画と影の関係について
余:日本文化を語るのにはずせない「間」について
結:注連縄に代表される「結び」の哲学について
周:中心よりも周縁を重視する表現について
張:近景と遠景による表現の強弱のつけ方について
縦:日本文化の精神的バックボーンとなっている文字の組み方について
なかでも、日本文化の代表として、本書では「ひらがな」の発明を挙げています。日本は島国であること、季節感などが外来文化にたいする接し方を左右し、外来文化をそのまま受容せずに、自分たちの風土に合うようにアレンジしました。その集大成のひとつが「ひらがな」でした。そこには、「推理力・想像力・創造力」に満ちていました。
そこで本書では、違っていて当たり前の世界に接したとき、忌避するのではなく、ひらがな的受容の仕方で、違いを違いとして楽しみつつ、自分流にアレンジする楽しみを提案しています。真のグローバルな人間になるためには、違いばかりをあげつらうのではなく、かつての日本文化のように、違いを楽しむことが必要だと思います。