視覚の相対性「ゲシュタルト」 gestalt psychologie 20世紀前半、マックス・ウェルトハイマーがはじめたゲシュタルト(形態・姿)心理学は、脳による「知覚の体制化」理論を軸に、知覚認識への扉を大きく開け、現在の認知心理学の基礎となっています。錯視図形や図地反転図形、奥行き反転図形、多義図形、ありえない立体図形など視覚の実験に類する図形もゲシュタルト心理学から多くのヒントを得ています。このゲシュタルト心理学を中心に据えて、形の知覚探求史を概観してみました。