アメリカ・インディアン悲史
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「インディアンをのぞくすべての者に平等の権利を与える」(1868年発効の合衆国憲法修正条項) 「私の知っている良いインディアンは、かならず死んでいた」(レッド・ハンター、シェリダン将軍) コロンブスがアメリカ大陸にやってきて以来、200〜500万人いた北米インディアンは、ヨーロッパ人がもたらした多くの伝染病や彼らとの間の戦争、そしてアメリカ人になってからの元ヨーロッパ人による白人文化への同化政策による迫害、土地の収奪、それにたいするインディアンの抵抗戦争などによって、インディアンの敗北が決定した1890年までに10数万人に激減してしまいました。減った労働力を補うため、18-19世紀にはアフリカから黒人が奴隷として連れてこられました。
この500年の間、滅亡したインディアンの部族もあるし、インディアン対白人の数次のセミノール戦争を戦ったセミノール族はいっとき150人にまで減ってしまいましたが、それでも降伏しませんでした。第二次大戦のときにはアメリカのために戦うことを拒否して従軍しなかった、といいます。
図は、インディアンの土地が減るのに反比例して白人の土地が増え、厚みは人口の増加を示しています。