松田行正(まつだ・ゆきまさ)

1948年生まれ。ブック・デザイナー。本のデザインと併行して、本のオブジェ性を探求するミニ出版社、牛若丸を主宰し、出版活動もしています。
本のデザイン以外にも、せんだいメディアテーク、大社文化プレイス、みなとみらい21の元町・中華街駅プラットフォーム、まつもと市民芸術館、富弘美術館、フランスのコニャック・ジェイ病院などの建築のサインも手がけました。
また、デザイン・ワークのかたわら、文字や記号を含めた、「もののはじまり」に興味があり、そこから想を得た執筆活動もしています。

編著書は、『ZERRO』(2003)『アンフラマンス/梱包されたデュシャン』(2006)『×バツBATZ』(2007)『et 128件の記号事件ファイル』(2008)『1000億分の1の太陽系+400万分の1の光速』(2009)『ラジカル・ヒストリー・ツアー 速度びより』(2010)『フィジカル・グラフィティ・ツアー せつだん81面相』(2011)『ピーカブック 楽しい知識』(2012)など(以上牛若丸)。『眼の冒険 デザインの道具箱』(2006)『はじまりの物語 デザインの視線』(2007)(以上紀伊國屋書店)。『和力 日本を象る』(2008)『和的 日本のかたちを読む』(2013)(以上NTT出版)。『線の冒険 デザインの事件簿』(角川学芸出版、2009)。『図地反転』(美術出版社、2010)。『時の冒険 デザインの想像力』(朝日新聞出版、2012)。
いずれも執筆ばかりではなく、造本デザインも手がけています。

受賞歴

『あさきゆめみし』全7巻(講談社、1993)第28回造本装幀コンクール日本書籍出版協会理事長賞。『眼の冒険 デザインの道具箱』(紀伊國屋書店、200537回講談社出版文化賞ブックデザイン賞。『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』(阪急コミュニケーションズ、2010)第45回造本装幀コンクール文部科学大臣賞、第45回造本装幀コンクール日本書籍出版協会理事長賞。『超訳ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2009)第45回造本装幀コンクール日本印刷産業連合会会長賞。『フィジカル・グラフィティ・ツアー せつだん81面相』(牛若丸、2011)第46回造本装幀コンクール東京都知事賞。『時の冒険 デザインの想像力』(朝日新聞出版、201247回造本装幀コンクール日本印刷産業連合会会長賞。B Plastic beatle ビートルズの遊び』(牛若丸、2013)第48回造本装幀コンクール日本書籍出版協会理事長賞
 

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Yukimasa Matsuda

Born in 1948. Book designer. In parallelwith his book designs, he runs a smallpublishing company, Ushiwakamaru, topursue the idea of books as objets dart.Apart from books, he has also workedon signs and designs for architectural projects such as the Sendai Mediatheque,the Taisha Cultural Place in Izumo,theplatforms of the Motomachi Chukagai Station on the Minatomirai SubwayLine in Yokohama, the MatsumotoPerforming Ar t s Centre , and theTomihiro Art Museum.Besides his work as a designer, he is active as a writer as well, inspired by his interest in the origin of things,in particular characters and symbols.

His books include ZERRO (2003),Inframince/Duchamp Boxed (2006),×BATZ (2007), et: 128 Case Files ofSigns (2008),One Hundred-Billionthof the Solar System + One Quarter ofa Million of the Speed of Light (2009),Radical History Tour: Rolling Velocity(2010), Physical Grati Tour: 81 CrossSections (2011), Peek-a-Book: Enjoyable Knowledge (2012), etc. (all publishedby Ushiwakamaru);The Adventure ofthe Eye (2005) and Who Designed First?(2007) (both published by KinokuniyaShoten); WAJIKARA: Modeling Japan(2008)and WATEKI : Reflect ionson Japanese Kawaii Design (2013)(both published by NTT Publishing);Adventures with Lines (KadokawaGakugei Publishing, 2009),Vantage Point (Bijutsu Shuppan, 2010) and Adventures with Time (Asahi Shimbun Publications, 2012). In addition to writing the text of all these titles,Matsuda is of course also responsible fortheir design.
The Adventure of the Eye was awardedthe 37th Kodansha Publishing Culture Prize for Book Design; Regarding PaperBooks which are about to
BecomeExtinct (Hankyu Communications,2010) won the Minister of Education Award at the 45th Japan Book DesignExhibition; and Physical Graffiti Tour:81 Cross Sections received the Governorof Tokyo Award at the 46th Japan BookDesign Exhibition.
 

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牛若丸とは
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本は明るいおもちゃである

グラフィック・デザイナー、松田行正が主宰するミニ出版社。
松田が企画・編集・デザイン、場合によっては執筆した本を中心に、年間1冊くらいのペースで刊行するプライベート・プレスです。
出版コンセプトは「オブジェとしての本をつくる」です。「オブジェ」という言葉は、もともとフランス語のアート用語。これを意訳して、「存在感のある、モノとして魅力のある、そしてかわいい物体」と牛若丸では定義しています。立体物である本はもともと物体なのですが、それをよりこの定義に近づけるにはどうしたらよいか、というのが牛若丸の積年のテーマです。今後ユビキタスの進展にしたがって、コンピュータ関連のデバイスはどんどん小さくなり、物体性を失う方向に向かっています。生活環境に極小コンピュータが仕込まれるようになれば、デバイスすら必要としなくなる社会がいずれやってきます。そうしたなかで、紙でできた「モノ」としての本の重要性は高まります。

そのために牛若丸では「本の造本デザイン」を最優先しています。
読む前に本を手に持ち、ひっくり返して隅々を観察し、あっちを開き、こっちを開いてその仕掛けを楽しみ、おもむろに本を開け、紙質を確かめ、書体、文字の大きさ、行間、マージンを味わう、このような本の楽しみ方を誘う本が牛若丸の考える理想の本なのです。本はテキストを読んでいないと共有できない、という意味で「暗いおもちゃ」と呼ばれてきましたが、牛若丸では、テキストを読んでいなくても楽しみを共有できるという意味で「明るいおもちゃ」と名付けています。


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